ガイドヘルプについて
目が見えない・見えにくい方のもっとも安全・確実な外出するための移動方法として、ガイドヘルプ(手引き)があります。
基本的な接し方
■手引きする際の基本姿勢
ガイドする人が半歩前に立ち、目が見えない・見えにくい方に肘か肩か手首に触れてもらい、歩きます。(触れる位置はお互いの身長差を考慮します)
■してはいけないこと
- ・白杖には触らない(ひっぱらない)
- ・手を引っ張ってガイドしない
- ・後ろから押してガイドしない
これらのことをすると、目が見えない・見えにくい方は不安な気持ちになり、安全に歩くことができません。
※白杖は、目が見えない・見えにくい方が歩行する際、使用する杖です。白杖の役割は、「周辺の状態や路面変化の確認(安全確認)」、「身体の支え(サポートケーン)として身体の安全を守る」。そして、「自分が目が目が見えない・見えにくいことを知らせるシンボル」です。
接する上での注意点
●挨拶する時は自分の名前を伝える
見えないため、「こんにちは」だけでは誰に声かけられているか分からない場合があります。
●伝える方向は「あっち、こっち」はダメ!
右、左、前、後ろといった方向や距離、角度など具体的に伝えてください。
●突然、そばから離れない
いなくなったことに気付きづらいことがあります。
●介助者に話しかけず、本人に話してもらう
(例えば、病院の診察やお店のレジなどで)介助者がいても、介助者ではなく、本人に話しかけてください。
●勝手に物の場所を変えない
黙って物の位置を変えてしまうと、見つけられなくなってしまいます。
●街角で目が見えない・見えにくい方を見かけた場合
街で困っていそうな方を見かけたら、そっと肩に触れ、まず「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてください。
また、案内を終えたとき、必ず、その場所の居場所や方向などの状況説明を忘れないようにしてください。(わからない場所に置き去りにしてしまうことがないようにしてください)
●次のような場面では声をかけてみてください
- ・明らかに迷っている様子がある。
- ・下り階段に斜めに近づいている。
- ・プラットホームの端に近づいている。
- ・混雑していて歩きにくい。
- ・広い場所で方向を定めにくい。
- ・信号の判断に困っている様子がある。
- ・大きな通りや交通渋滞の時の横断